1.引き継げる
特定のAIサービスに縛られない形で組みます。より良いものが出たときに、中身だけ差し替えられます。
マーケティングの業務で、いま人が手を動かしている作業をAIに任せる仕組みを作ります。レポートの作成、問い合わせの一次対応、見込み客の評価など、手順が決まっている作業から着手します。まず小さく作って試し、本番に進めると分かってから広げます。

AIの導入がうまくいかないとき、原因はたいてい技術ではありません。どの業務の、どの部分を置き換えるのかが決まらないまま、ツールから入っていることです。
ツールを先に決めると、そのツールができることに業務を合わせることになります。合わない部分は「運用でカバー」となり、結局これまでどおり人がやります。使われないまま契約だけが残ります。
AIを売る側から見ると、この順番は自然です。導入すること自体が売上になるので、どの業務に効くのかを見極める工程は、売る側の利益になりません。提案は「何ができるか」から始まり、「何をやめられるか」からは始まりません。
業務は会社ごとに違います。同じ問い合わせ対応でも、答えが決まっているものが多い会社と、毎回判断が要る会社では、任せられる範囲がまったく変わります。**先に業務を見ないと、何を任せられるかは決まりません。**
もうひとつ、試してはみたものの本番に進まない、という止まり方もあります。PoC(概念実証)で止まる、と言われるものです。動くものはできた、精度もそこそこ出た。それでも止まるのは、予算が付かないからです。
試作は多くの場合、小さな費用か、担当部署の裁量の範囲で始まります。本番にするには、開発費と、動かし続ける費用の両方に稟議が要ります。そこで「これで何時間減るのか」「月々いくらかかり続けるのか」を聞かれて、答えが出ない。動くことは確かめたのに、いくらかかっていくら返るのかは確かめていなかった、という状態です。
ですから試作の段階で確かめるべきは、動くかどうかだけではありません。対象の業務にいま何時間かかっていて、それが何時間になるのか。運用と利用料で月々いくらかかるのか。 ここまで出ていれば、判断する人は判断できます。
私たちはAIを主役にしません。主役は業務のほうです。何をやめられるか、何を人が続けるべきかを決めてから、その形に合わせて作ります。
もうひとつ、あとから差し替えられる形で組みます。 AIのモデルもサービスも、1年から2年で入れ替わります。いま最も良いものを深く組み込むほど、次に良いものが出たときに全部作り直すことになります。
具体的には、AIに任せる部分と、決まった手順で処理する部分を分けて作ります。文章を読み取る、情報を集める、要約する。ここはAIが担当します。金額の計算や、条件によって処理を変える部分は、AIに任せず通常の仕組みとして作ります。そうしておくと、AIを入れ替えても計算の結果は変わりません。
これはWebサイトの作り方と同じ考え方です。中身の構造と見た目を切り離しておけば、流行が変わっても作り直さずに済む。AIでは、その入れ替わりがもっと速く来ます。
私たちは新しい技術を試すことを目的にしません。使わないほうがよい場面では、使わないほうがよいと申し上げます。
つくるものは業務によって変わりますが、中身の組み立ては同じです。集めて、読み解いて、使える形にして出す。この3つをどの業務に当てるかで、できあがるものが変わります。
| AIがやること | 具体的に |
| 集める | 社内の資料、問い合わせの履歴、Webサイトの行動履歴、外部の公開データを読み取って揃えます |
| 読み解く | 集めたものを突き合わせ、要約し、条件で絞り込み、優先順位を付けます |
| 出力する | 人が読める形にします。下書き、レポート、返信文、おすすめの表示など |
この3つは変わりません。変わるのは、何に当てるかです。営業活動に当てれば見込み客の評価や提案資料の下書きになり、カスタマーサポートに当てれば問い合わせの一次対応になります。
いずれも、いま使っているCMS・MA・問い合わせフォームに組み込む形でお作りします。単体のチャット画面をひとつ増やすことはしません。
社内の担当者だけが使う業務システムよりも、お客さまや取引先に使われるサイトやアプリに組み込むほうが得意です。Webサイトを作ってきた会社なので、使う人が迷わない形にするところまで引き受けられます。
いま人がやっている作業を書き出し、どこを任せられるかを見極めます。任せないほうがよい作業も、ここで決めます。
対象を絞って、動くものを作ります。確かめるのは「動くかどうか」ではなく「本番に進めるかどうか」です。精度に加えて、その業務が何時間から何時間になるのか、運用と利用料で月々いくらかかるのかまで数字で出します。稟議に出せる材料をお渡しするところまでが試作です。
試作を実際の業務で使ってみて、精度と手間を確かめます。そのうえで本番の設計をします。
いま使っているシステムに組み込みます。運用の手順と、うまくいかなかったときの戻し方も決めます。
ご相談を伺う人と、業務を見て設計する人が同じです。代表の石原が、業務の棚卸しから対象の選定、試作の設計まで担当します。実装は、内容に応じてチームを組みます。
AIの部分だけでなく、いま使っているCMSやMAとの接続まで含めて最適化します。
費用は、確かめる機能がいくつあるかで変わります。
| 段階 | 費用 |
| 試して確かめる(PoC・概念実証) | 100万円から400万円 |
| 本番の開発 | 500万円から1,000万円 |
| 運用・改善 | 月額20万円から80万円 |
ひとつの業務に絞って試すなら100万円から。複数の機能を通しで確かめる場合は300万円から400万円ほどになります。期間も同じで、絞れば短く、通しで確かめるならその分かかります。
どの範囲で試す場合も、終わったときに本番に進めるかどうかを判断できる材料をお渡しします。動いたかどうかだけでなく、その業務が何時間から何時間になるのか、運用と利用料で月々いくらかかるのかまで出します。
本番の開発に進む場合、試して確かめる段を終えているとお見積りの精度が上がります。 何をどこまで作るかが決まっているためです。お見積りは無料です。
特定のAIサービスに縛られない形で組みます。より良いものが出たときに、中身だけ差し替えられます。
ひとつの業務に絞って試せます。効かなければ、そこでやめられます。
運用の手順と、うまくいかなかったときの戻し方まで決めてお渡しします。
確かめる機能がいくつあるかで変わります。 ひとつの業務に絞って試すなら100万円から、複数の機能を通しで確かめるPoC(概念実証)の形なら300万円から400万円ほどです。本番の開発は500万円から1,000万円、公開後の運用は月額20万円から80万円が目安です。期間も機能数によって変わるので、最初のご相談で見当をお伝えします。お見積りは無料です。
この言葉は大きく3つの意味で使われています。①社内の文書を読ませた自動応答、②手順が決まっている作業の代行、③状況に応じてAIが自分で判断し、複数の手順を進めるもの。 私たちがお引き受けしているのは主に②で、①も対応できます。③は技術としてはできますが、判断を誤ったときに誰が責任を持つのかが決まらないと、試作で止まります。 まず②から始めて、任せられる範囲を広げていくことをおすすめしています。
業務に合わせて選びます。特定のサービスに固定しません。 精度と費用は提供元によって変わり、しかも数ヶ月単位で変わっていくので、あとから差し替えられる形で組みます。
要確認:実際の運用方針 入力したデータが学習に使われない設定を前提に構成します。扱う情報の範囲は、着手前に確認して決めます。
いま人が時間をかけている作業を3つ挙げてください。それだけあれば、任せられそうな部分の見当がつきます。無料の相談で一緒に洗い出すこともできます。
出します。試作が終わった時点で、対象の業務にいま何時間かかっていて、それが何時間になるのか。運用と利用料で月々いくらかかるのか。 この2つを数字でお渡しします。AIの導入は、動くことが分かっても、かかり続ける費用が読めないと決裁が下りません。そこまでを試作の成果物に含めています。
試作の段でやめていただけます。効かないと分かった時点でやめるほうが、無理に本番まで進めるより安く済みます。 本番まで進めたあとも、元の運用に戻せる手順を用意します。