Case

キタデン居抜屋
https://inuki-ya.com/

物件情報を入れるだけで、営業のすべてが回る。少人数でも運用できる居抜き物件サイト

16年で築いた強みを、少人数の現場でも回し続けるために

株式会社キタデンが運営する「キタデン居抜屋」(旧・店舗そのままオークション札幌中央店)は、居抜き店舗を中心とした物件のマッチングサービスです。札幌エリアで16年、成約件数は1,000件を超える確かな実績があります。
会員登録制による安心感、他社にはない専属専任物件、営業担当による丁寧なフォロー。強みは十分に持っていました。

その現場を支えているのは、日々お客様と向き合う少数精鋭の営業チームです。物件の登録も、申込書などの帳票づくりも、物件資料の作成も、多くが手作業でした。
事業をさらに伸ばすにはウェブからの集客と問い合わせを増やす必要がありますが、そのために現場の事務作業をこれ以上増やしては、肝心のお客様対応がおろそかになりかねません。

そこで私たちが目指したのは、見た目を新しくすることでも機能を増やすことでもなく、「少数精鋭のチームが、本来の商談とお客様対応に集中できるサイト」でした。
利用者にとって使いやすいことはもちろん大前提としたうえで、それ以上に、現場が気持ちよく回ることを最優先に据えました。

物件情報を入れるだけで、営業に必要な帳票がそろう

このサイトの背骨は、「物件情報さえ管理画面に入れてもらえれば、あとの営業活動はサイトが賄う」という考え方です。

譲渡希望者が掲載申込フォームに入力すると、その内容が物件情報として自動で仮登録され、営業は確認・補足・承認するだけで公開できます。
そして登録した情報から、売主とやり取りする入札申込書、貸主とやり取りする入居申込書、買い手に渡す物件資料までを、管理画面からそのまま出力できるようにしました。
一枚ずつ手で作っていた帳票づくりの時間がなくなります。

ここで一つ、あえて選んだことがあります。出力形式を、固定のPDFではなく、申込書はエクセル、物件資料はパワーポイントにしたことです。理由は、これまでの継続性と、現場の柔軟な対応にあります。
長年使ってきた書類の形を保ちつつ、出力後に一言添える、写真を差し替える、条件を書き換えるといった「最後のひと手間」を担当者がその場で入れられる。システムで固めきらず、人が手を入れる余白を残すことも、現場を止めないための設計です。

物件の紹介に必要な材料は、サイトがそろえる

物件詳細ページでは、これまで営業が個別に調べたり資料にまとめたりしていた情報を、サイト側があらかじめ用意するようにしました。

物件の周辺にある同業店の情報を、Googleマップ上で確認できるようにしています。さらに総務省が公開する統計データを自動で取得し、その物件エリアの商圏をグラフにして表示。
物件の特徴がひと目で伝わるよう、レーダーチャートも用意しました。そして、これらの資料をもとにした説明文のたたき台までをサイト側が作成します。

ただし、その物件の何を推すのかを決めて言葉にするのは、現地を見てきた担当者です。たたき台の作成はAIに任せ、お客様が読む文章は担当者が責任を持って仕上げる。
周辺状況の調査も、商圏の作図も、説明文の準備も、サイトが引き受けることで、その時間を物件を見る時間と商談に回せるようにしました。

利用者には探しやすさを、営業には見込み客を逃さない導線を

もちろん、来訪者にとっての使いやすさも高めています。会員登録はメールアドレス不要のLINEログインでハードルを下げ、初回にエリアや出店ニーズを選択式で受け取ります。物件検索はエリア・坪数・賃料・業種に加え、「1階路面店」「重飲食可」「内装状態◎」「駅5分以内」といった特徴タグや「専任物件だけ見る/一般物件だけ見る」の切り替えまで用意。会員だけに詳細を出し分けることで、見たいから登録するという自然な会員化の流れをつくりました。

集まった見込み客は、営業が取りこぼさない仕組みで受けます。会員の閲覧履歴・申込履歴・興味エリアを一元管理し、アクションがあれば担当へ即通知。営業メモを時系列で残せるので、少人数でも「次の一手」を共有できます。内覧会の告知から会員限定の申込、内覧後の入札管理までをオンラインで完結させ、メールとLINEを使い分けて見込み客をフォローします。

toviraで、少人数でも自分たちの手で回し続ける

運用基盤には、弊社のクラウドサービス「toviraCMS」を採用しました。React/Next.js/AWS上に構築された拡張性の高い基盤で、テクニカルな知識がなくても直感的に更新できます。成約事例やお知らせ、ブログといった発信も現場のスタッフ自身の手で続けられ、将来のSNS連携などの拡張にも備えた設計です。

物件情報を入れるだけで営業のひととおりが回り、情報が集まるほどサイトが強くなる。
その回り続ける状態を、少人数のキタデンさまが自分たちの手で育てていける形にしました。

公開:2026年7月