サイト内検索ツールは、ユーザビリティを向上させ、Webサイトを最適化する重要なツールです。各社が提供するツールはそれぞれ「企業サイト特化型」や「ECサイト特化型」などと呼ばれています。

「自社サイトにマッチしたサイト内検索ツールを導入したい」
「企業サイト特化型のツールはECサイトに汎用できないのか」

しかし、このような悩みを抱えているサイト運営者が多いのも現状です。各サービスの根本的な違いをよく理解しないまま導入してしまうと、サイト内検索ツールを効果的に活用することはできません。

この記事では、自社サイトに最適なサイト内検索ツールの選定方法について詳しく解説していきます。さらに、代表的なツールを企業サイト・ECサイト別に5社ずつ紹介しますので、導入候補の絞り込みに活用ください。

サイト内検索ツール比較表ダウンロード

サイト内検索ツールの2つの種類

サイト内検索ツールには、「クローラー型」と呼ばれる「企業サイト特化型」の検索ツールと、「データベース型」と呼ばれる「ECサイト特化型」の検索ツールが存在します。この2つのツールの大きな違いは、内部の構造にあります。

どちらのツールも大枠の流れは同じです。ユーザーからのリクエストを受け、検索サービスが検索データベースから検索結果を出力し、自社サイトに一覧ページを生成します。

「企業サイト特化型」は、自社サイトの情報を定期的にクローリング（巡回）し、サイト内の「どこ」に「何の」コンテンツがあるのかを順次データ収集しているタイプです。ユーザーが検索すると、収集したデータから関連コンテンツを検索結果として吐き出します。

一方で、「ECサイト特化型」は、サイト内のコンテンツを事前にリスト化されたデータを受け渡して登録しておくタイプの検索ツールです。ECサイトのように、すでにデータベースでコンテンツが管理されている場合に使われます。

サイト内検索のツールを導入する際には、この2つの特性を理解して選ぶ必要があります。この章で、それぞれのサイト内検索のタイプについて理解しておきましょう。

企業サイト特化型（クローラー型）

「企業サイト特化型」は、クローラーがサイト内を定期的に巡回しているのが特徴です。そのため「クローラー型」とも呼ばれています。

事前にサイト内コンテンツをデータベースに登録する必要はなく、クローラーが収集してきたページのテキストデータをインデックスしている形です。インデックスは、テキストがデータベースのどこにあるのかを即座に特定できる「索引」のような役割を持つ情報のことを指します。

クローラーが収集してきたデータをインデックスすることにより、「どのページのどの部分に何の情報（テキスト）があるのか」を把握しているのです。

また、企業サイト特化型はテキスト検索がメインであり、ユーザーが入力した検索ワードに対して近いコンテンツを返します。Webサイト内のテキスト検索をしたい場合に適している構造のため、主にポータルサイトやコーポレートサイトに導入されているのです。

さらに、定期的にクロールして情報を更新しているので、継続的に情報量が増え続ける・更新されるサイトにも適しています。

ECサイト特化型（データベース型）

「ECサイト特化型」は、データベース化されているサイト内コンテンツを、事前のデータ受け渡しによって登録しておくタイプの検索ツールです。たくさんの商品から欲しい商品を見つけ出すことが目的であるECサイトで活用されるツールです。

ページに表示される情報を検索対象とする企業サイト特化型に対して、ECサイト特化型は、データベースに登録されている項目や文字列がすべて検索対象となります。サイトに掲載されていない情報でも、検索に利用することができます。個別に付与した管理用のタグや商品IDから検索結果表示の優先順を変更するなど、きめ細かい設定が可能です。

ECサイト特化型ではデータベースを連携（コピー）して情報更新します。そのため、検索結果として吐き出したいコンテンツが増えた時（新商品が発売開始された時など）には、同時に検索データベースを更新するように設定しておく必要があります。

企業サイト特化型はページ更新とクローリングで検索結果に表示されるまで若干のタイムラグが発生しますが、ECサイト特化型は新したデータ更新をトリガーにして検索データベースを更新できるので、登録した情報を検索結果へ即時反映できます。機会損失を防ぐため、商品登録をすぐに検索結果へ反映させたいECサイトに不可欠の機能です。

ECサイトに限らず、製品のカタログサイト、FAQサイト、レシピサイトなど、決まった項目で整理されたデータベースからページを生成するタイプのサイトに適しています。

Googleカスタム検索やWordPressプラグインを使った手軽なサイト内検索の導入方法はこちらの記事で解説しています。

【簡単にできる】サイト内検索の導入方法や活用方法を徹底解説！Googleのカスタム検索やプラグインも紹介

サイト内検索ツールの比較ポイント

サイト内検索ツールは、弊社で調べた限りでも20ツール以上存在しています。それぞれに特徴があり、自社のサイトにとってどれが最適なのか判断に迷うこともあるでしょう。

そこで、サイト内検索ツール各社に取材をして分かったツールの比較ポイントを解説します。

【サイト内検索ツールの比較ポイント】

検索手法の種類
検索結果の表示方法
管理のしやすさ
絞り込みの質
料金体系
サポート体制
スマホ対応機能
対応する言語数

クローラー型とデータベース型では、選定時の着眼点が異なります。上記のポイントがそれぞれ「どちらのツールで重視される要素なのか」についてもあわせて解説していきますので、選定時のチェック項目として活用ください。

検索手法の種類

まずは、自社サイトに「クローラー型・データベース型のどちらのサイト内検索ツールが適しているのか」を見極めましょう。

コーポレートサイトのように、静的ページ、ブログなど色々な方法でページが作成されており特定のデータベースを持たないサイト、内容がバラバラのページ群からキーワードを入力して必要な情報を探す場合、基本的にはクローラー型が適しています。

ユーザーに特定の項目で整理されたデータベースを持つWebサイト、ユーザーがフリーワードの商品に、価格、サイズなど条件を加えて探す場合は、データベース型が最適です。

ECサイトにクローラー型を導入して検索させることが不可能というわけではありませんが、構造的な向き・不向きは存在します。

クローラー型は、ページに掲載されている商品名や商品説明、価格やサイズなど、すべてテキストとして格納しているため、正しい名称、価格を入力しないと検索結果が出ません。それに対して、データベース型であれば、それぞれ別の項目として登録されているので、商品名で検索し、価格やサイズで検索結果を絞り込んでいくことができます。

キーワードが曖昧でも検索できるような「オプション要素」についてもしっかり比較検討することが大切です。どのツールを選択しても大体似ている内容にはなるのですが、ユーザビリティ向上に役立つさまざまなプラス要素も用意されています。

【検索のオプション要素の例】

ドリルダウン
ファセットカウント
サジェスト機能
もしかして検索

搭載されている内容や料金はツールごとに多少変動するため、予算や目的を考慮しながら選定するよう心掛けてください。

検索結果の表示方法

検索結果の表示方法も重要なポイントです。検索結果を吐き出すぺージが自社のサーバー内・外どちらになるのかにも着目しなければなりません。

検索サービス側のサーバーで検索結果を吐き出すタイプのツールの場合、導入時は注意が必要です。自社ドメインを使用したい場合は、サブドメインを設定する必要があります。検索ページのテンプレートを自社のサイトにあわせてカスタマイズしなければなりません。

さらに、アクセス解析をするためにGoogleアナリティクスのタグ挿入なども忘れずに設定しておく必要があります。デザインや解析タグを変更する時は連携するため手間がかかります。

また、ツール選定時には「検索結果を自動最適化しているか」もあわせてチェックしておいてください。検索ツールの中には、AIの自動学習機能を搭載しているものもあるのです。

たとえば、ECサイトの場合は、アクセス解析のデータと組み合わせて、売れ筋の人気商品を上位表示することができ、購買促進が可能になります。そのため、検索結果の順位変更ができるツールかどうか把握しておけると良いでしょう。

コーポレートサイトの場合は、キーワードのマッチング率を優先するので、結果の自動最適化の利用機会はほとんどありません。

管理のしやすさ

サイト内検索ツールを導入することで、ユーザーに検索されたキーワードやアイテムごとのユーザー動向を詳細に分析できるようになります。これらの情報をサイト改善に活かすためには「検索結果が0件だった場合にどのような対策を取るのか」が重要です。

コーポレートサイトの場合は、ヒットしなかったワードに対し、新たにコンテンツを作るなどの対策を講じる必要があるでしょう。

一方で、ECサイトの場合は「ユーザーの離脱＝販売機会の損失」となるため、意地でも0件にならないようにしなければなりません。ユーザーの「キーワード入力間違い」への対策は必須であり、サービス側のポリシーと合わせて調整していくことが重要になるでしょう。

具体的な着眼点は、同義語などの「辞書登録機能」が初期状態で搭載されているかなどです。間違ったワードを入れた際のサジェストや上位表示をどうするか、といった細やかな設定にも配慮する必要があります。

ユーザーの検索ワードが「水」だった場合を例に出すと、単純なキーワードマッチングだと、同じ水でも「ミネラルウォーター」という商品名だと検索に引っかからなくなります。そこで、「水」の検索結果に「ミネラルウォーター」が表示されるように辞書登録を行うのです。逆に「水（みず）」で「化粧水（すい）」を表示したく無いといった場合は、個別に設定しなければならないケースも存在します。

絞り込みの質

コーポレートサイトにクローラー型を導入する場合は、検索したワードに対する「絞り込みの質」がツール選定の基準となります。

ECサイトの場合は、そもそも絞りこみができなければ検索ツールとして機能しません。また、データベースがエクセルの絞り込みのようにアイテム別に分類されているので、比較的容易に絞り込みできる傾向があります。

しかし、コーポレートサイトにはページ情報しかヒントがなく、クロール検索のためデータベース化もされていません。そのため、必要に応じて優先順位付けや検索結果の絞り込み機能を付与しなければならないのです。

たとえば、英語サイトをクロールさせて絞り込みたい場合は、英語サイトのディレクトリだけを検索対象にするといったような範囲指定が必要になります。また複数サイト（ドメイン）をまとめて検索するといった場合は、追加料金が必要になるケースもあります。

料金体系

ツールの導入料金自体は、正直なところ、どの企業を選んでも大きく変わることはありません。料金体系を左右する要素は以下の通りです。

【料金を左右する要素】

インデックス（ページ）数やデータ（商品）数
検索回数
検索範囲のオプション
追加機能のオプション

料金体系は検索対象の規模によって左右されます。クローラー型の場合はクロールするページ量、データベース型の場合は保有するデータベース量によって変動する形です。

さらに、使い勝手を良くするために拡張機能を搭載したり、エンジニアに自社サイトに合わせた追加機能を開発してもらったりする場合は、オプション料金が発生します。

サポート体制

サイト内検索ツールは導入して終わりというわけではありません。検索ワードや顧客の動線などを継続的に収集・分析し、自社のWebページを最適化する必要があります。効果的に運用するためには、サポート体制が充実しているかどうかも重要な要素です。

検討しているサイト内検索ツールに、以下のサポート体制があるかチェックしておきましょう。

【サイト内検索ツールのサポート体制の充実度】

メールだけでなく電話でもサポートしてくれるか
専任担当者の有無
導入前の設定に関するフォローの有無
導入後のアフターフォローの充実度

導入前の設定に関しては、初期費用に基本的な設定費用が含まれています。ただし、検索結果を自社サイトで表示する場合、サイトの検索結果ページの作成は自社の負担になります。

マニュアルだけをもらって自社で対応するパターンもありますが、十分な知識がない場合は自社サイトの改修についてもフォローしてもらうことをおすすめします。運用にも不安がある場合は、アフターフォローが充実している企業を選べば安心です。

スマホ対応機能

ユーザーはPCだけでなくスマホからも流入してくるため、レスポンシブ対応は必須です。ただし、近年ではマルチデバイス対応が当たり前になってきているので、ほとんどのツールで適用されています。

自社サイトで表示する場合は、自社サイト自体がレスポンシブ対応していれば特にツールに関して特別配慮する必要はありません。万が一対応していない場合は、自分でデザインを変更してレスポンシブ化させてください。

ただし、検索ツール側のサーバーで表示する場合は注意が必要です。デザインテンプレートをどちらで準備するのか、自社で準備するなら、スマホ対応をどのように行うのか、きちんと確認しておきましょう。

対応する言語数

自社サイトがグローバル展開している場合や、海外からの流入も見込めるECサイトである場合は、対応可能な言語数についてもチェックしておく必要があります。

現在は多くのツールが文字コードUTF-8を採用しているため、大抵の言語表示は対応可能です。特に英語などの１バイト言語への対応なら問題ないでしょう。

ただし、複数の２バイト言語にも対応させたい場合は、多言語対応が可能かどうかもしっかり確認しておいてください。場合によってはサービス側との相談が必要です。

主なサイト内検索ツール（企業サイトにおすすめのタイプ）

ここからは、コーポレートサイトに最適なサイト内検索ツールを紹介していきます。以下はおすすめのサイト内検索ツールの概要を一覧にしたものです。

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	i-search	GENIEE SEARCH	サイト内検索Let’s	SyncSearch	MARS FINDER
提供元	株式会社スカラコミュニケーションズ	ビジネスサーチテクノロジ株式会社	株式会社ネコシステム	株式会社SyncThought	株式会社マーズフラッグ
検索タイプ	クローラー型	クローリング型/ファイル連携型（プランによる）	クローラー型	クローラー型	クローラー型
検索結果ページの表示方法	検索サービス側（サブドメイン可能）/自社サイト（API）	自社サイト（API：JavaScriptタグ）	自社サイト（JavaScriptタグ）	検索サービス側（サブドメイン可能）/自社サイト（API：JavaScriptタグ）	自社サイト
費用	要問い合わせ	月額料金（税別）10,000円～	要問い合わせ	月額料金50,000円（税別）～	要問い合わせ
特長	豊富な導入実績、特に金融機関の実績が多い要望に合わせたカスタマイズも可能クローリングは1日一回。管理画面から登録可有人のサポートセンター有り	検索結果の自動最適化 850社以上の導入実績リリースまで専任担当者がサポート	機能性と使いやすさ分かりやすく見やすい検索結果画面ストレスを感じさせない素早い結果表示低価格	多機能（管理画面で詳細設定可能）手厚いサポート解析機能	高いユーザビリティと充実した検索機能ページを早く簡単に探せる多言語対応

たとえば、PDFやWord・エクセルファイルを格納しているサイトの場合は、それらもサイト内のテキストと合わせてクロールできるかどうかで検索の精度が変動します。

導入するサイトの特性を考慮し、必要な機能が初期搭載されているか、あるいは拡張可能かどうかをチェックしてみてください。

i-search

(引用：scala-com.jp)

提供元	株式会社スカラコミュニケーションズ
検索タイプ	クローラー型
検索結果ページの表示方法	検索サービス側（サブドメイン可能）/自社サイト（API）
費用	要問い合わせ
特長	豊富な導入実績、特に金融機関の実績が多い要望に合わせたカスタマイズも可能クローリングは1日一回（管理画面から登録可）有人のサポートセンター有り

企業サイトに特化したサイト内検索ツールで、金融機関を筆頭にさまざまな企業サイトへの導入実績を誇っています。

i-searchは「ユーザーに分かりやすい表示をする」ことをモットーにしており、視覚的な使いやすさを意識しているのが特徴です。検索結果をサムネイル画像で表示でき、カーソルを合わせると拡大表示できます。

さらに、任意のページをおすすめ表示することも可能です。新商品・キャンペーンなどに誘導しやすく、訴求もできるメリットがあります。

管理方法も豊富に搭載されており、管理画面で検索結果の並び順変更・関連コンテンツの設定などがチューニング可能です。キーワードを集計・解析し、ランキングや最適化機能の設定に活かせるため、ユーザーの動向を分析しやすいでしょう。

GENIEE SEARCH

(引用：www.bsearchtech.com)

提供元	ビジネスサーチテクノロジ株式会社
検索タイプ	クローリング型/ファイル連携型（プランによる）
検索結果ページの表示方法	自社サイト（API：JavaScriptタグ）
費用	月額料金（税別）10,000円～
特長	検索結果の自動最適化 850社以上の導入実績リリースまで専任担当者がサポート

850社以上の導入実績を誇るサイト内検索ツールです。企業サイトのユーザビリティ向上のための検索ツール「GENIEE SEARCH for コーポレート」、ECサイトの売上UPに貢献する「GENIEE SEARCH for EC」の双方を開発しています。

業種・業界にかかわらず、さまざまなwebサイトの最適化をおこなってきたノウハウがあるため、自社サイトに適したカスタマイズも実現可能です。カテゴリーの絞り込み機能・並び順調整機能など、検索結果の自動最適化も搭載されています。

また「NOREN」や「SITOCORE」など、15種以上の各種CMSとAPI連携しているのも魅力です。利用中のCMSに導入することにより、ユーザビリティの改善が効果的におこなえます。

ライトプランは月額1万円より利用できるため、ページ数が少ないWebサイトならコストを押さえた運用も実現できるでしょう。

サイト内検索Let’s

(引用：www.neko-system.com)

提供元	株式会社ネコシステム
検索タイプ	クローラー型
検索結果ページの表示方法	自社サイト（JavaScriptタグ）
費用	要問い合わせ
特長	機能性と使いやすさ分かりやすく見やすい検索結果画面ストレスを感じさせない素早い結果表示低価格

機能性・使いやすさに特化したサイト内検索ツールです。高品質かつ低価格なのが特徴で、コードを埋め込むだけの簡単設定のため導入しやすく、費用対効果が見込めます。

複数サイトを横断したキーワード検索にも対応しているため、企業サイトから各製品サイトへの誘導も実現可能です。大規模サイトに導入しても安定して活用できる確かな実績があり、大手企業・公共機関にも導入・実装されています。

また、分析機能も充実しており、サイト訪問者の検索行動履歴からニーズを発掘し、検索結果やサジェスト表示の最適化に活用できるのが魅力です。HTMLだけでなく、PDF・Word・Excelなどのファイルを検索することもできます。

マルチデバイス・多言語にも対応可能ですが、料金については問い合わせが必要です。

SyncSearch

(引用：www.syncsearch.jp)

提供元	株式会社SyncThought
検索タイプ	クローラー型
検索結果ページの表示方法	検索サービス側（サブドメイン可能）/自社サイト（API：JavaScriptタグ）
費用	月額料金50,000円（税別）～
特長	多機能（管理画面で詳細設定可能）手厚いサポート解析機能

SyncSearchは、クローラー型・SaaS（ASP）型のサイト内検索ツールです。導入したユーザーの声や利用状況を常に分析・改善し、開発を重ねてバージョンアップし続けています。サイト運用者のニーズを満たすべく、多機能を搭載しているのが魅力です。

管理画面では、検索範囲や利用者の権限などを自分で細かく設定することもできます。また、簡単に使いたい場合も、導入から運用まで手厚いサポートが受けられるので安心です。

「もしかして検索」や「関連キーワード」の表示など、表記ゆれ対策が充実している特徴があります。解析機能も充実しており、取得したデータを最大限に活かしたサイト改善ができるため、ユーザビリティ向上に一役買ってくれる頼もしいツールです。

MARS FINDER

(引用：www.marsflag.com)

提供元	株式会社マーズフラッグ
検索タイプ	クローラー型
検索結果ページの表示方法	自社サイト
費用	要問い合わせ
特長	高いユーザビリティと充実した検索機能ページを早く簡単に探せる多言語対応

2018年の企業導入実績No.1を獲得したサイト内検索ツールです。21ヵ国語に対応しており、世界各国の企業や団体に導入された実績もあるため、海外向けのサイト運営にも適しています。

Webマーケティングをサポートする機能が豊富に搭載されており、インサイトの発掘やエンゲージメントの向上に一役買ってくれるのが特徴です。企業と顧客のコミュニケーションを円滑にする役割を担ってくれます。

検索窓のタグを貼付けするだけでページに導入でき、保守・監視のコストもかからないため、運用の手間がないのも魅力の1つです。ツールを利用するためにサブドメインなどを取得する必要もありません。

アフターサポートも充実しているので、導入後はいつでもフォローが受けられます。料金については問い合わせが必要です。

主なサイト内検索ツール（ECサイトにおすすめのタイプ）

最後に、ECサイトにおすすめのサイト内検索ツールを紹介していきます。それぞれの概要については以下を参考にしてください。

サイト内検索ツール比較表ダウンロード

	Accela BizSearch ASP	NaviPlusサーチ	ZETA SEARCH	Uni Search	Advantage Search
提供元	アクセラテクノロジー	ナビプラス株式会社	ZETA株式会社	ユニバーサルナレッジ株式会社	株式会社アピリッツ
検索タイプ	クローラー型/ファイル連携型（プランによる）	ファイル連携型	ファイル連携型/クローラー型(オプション)	ファイル連携型	ファイル連携型/クローラー型（オプション）
検索結果ページの表示方法	検索サービス側（サブドメインはSSL対応をOFFにすれば可能）	自社サイト（API）	自社サイト(API)	自社サイト	自社サイト（API：JavaScriptタグ）
費用	要問い合わせ	初期費用300,000円（税別）～月額料金150,000円（税別）～	要問い合わせ	要問い合わせ	初期費用300,000円（税別）～月額費用55,000円（税別）～
特長	ドリルダウンナビ（キーワード絞り込み機能）充実した解析機能高性能高信頼	チューニング（重みづけ設定）表示スピードデータ連携頻度10分サポートも手厚い	絞り込みと並べ替えの自由度 × 柔軟性高速な処理能力と、AIによる自動最適化ユーザーの離脱率・放棄率を低下させコンバージョンを最大化	ECサイト検索特化機能ユーザーの購買履歴を追跡同じ文字列を検索しても季節によって表示させるものを変えられる	様々な候補表示が可能なオートコンプリート機能検索キーワード毎の詳細分析、それを活かした最適化確度の高いユーザーへの催促機能こだわりの検索を実現する柔軟性

ECサイトの場合は、自社の販売商品の特性に合った機能が搭載されているかどうかが重要です。初期搭載されていない場合は、欲しい機能が拡張できるかどうかチェックしておきましょう。

また、サイトの特性上、ユーザビリティが売上獲得に直結するため、スムーズかつ快適な動線が実現できるかどうかもポイントです。

求める商材が見つけられないユーザーは他の競合へと流れてしまうので、訪問してきた見込み顧客を確実に自社の顧客にするような動線が必要になります。

Accela BizSearch ASP

(引用：www.accelatech.com)

提供元	アクセラテクノロジー
検索タイプ	クローラー型/ファイル連携型（プランによる）
検索結果ページの表示方法	検索サービス側（サブドメインはSSL対応をOFFにすれば可能）
費用	要問い合わせ
特長	ドリルダウンナビ（キーワード絞り込み機能）充実した解析機能高性能高信頼

ページ訪問者のニーズと、サイトのコンテンツをマッチングさせることに特化しているサイト内検索ツールです。

ユーザーがキーワードを思いつけなくても、ヒントとなるキーワード（属性）をクリックしていくことで絞り込みができる機能「ドリルダウンナビ」を搭載しています。検索結果が0件になり、ユーザーが離脱するのを防ぐ目的です。

文字単位で認識する「N-gram」と単語単位で認識する「形態素解析」を組み合わせた独自の検索技術で、精度の高い検索結果を実現しています。ユーザーの検索キーワードをあらゆる視点から解析できるため、統計の分析からコンテンツや企画の改善も可能です。

さらに、セキュリティには万全の対策を講じており、データセンターで管理・運用しているため安心して導入できます。

NaviPlusサーチ

(引用：www.naviplus.co.jp)

提供元	ナビプラス株式会社
検索タイプ	ファイル連携型
検索結果ページの表示方法	自社サイト（API）
費用	初期費用300,000円（税別）～月額料金150,000円（税別）～
特長	チューニング（重みづけ設定）表示スピードデータ連携頻度10分サポートも手厚い

システムパフォーマンスに優れており、高機能・多機能が特徴の、SaaS型サイト内検索ツールです。250以上のサイトへの導入実績があり、リリースから13年アップデートし続けています。

「N-gram」と「形態素解析」の2つの手法をかけあわせることにより、高い精度の検索結果を実現できるのが魅力です。レスポンスも早く、月間10億超えの総検索リクエストを平均0.07秒以内に処理しているというスペックの高さがあります。秒間リクエスト数は拡張可能なので、セール時などの一時的なアクセス集中時も安心です。

また、ユーザーの行動履歴を分析し、検索結果を調整して自動最適化する「パーソナライズド検索機能」を搭載しています。3種類のサジェスト機能やドリルダウン機能も搭載しており、ユーザビリティ向上を促進するツールです。

ZETA SEARCH

(引用：zetacx.com)

提供元	ZETA株式会社
検索タイプ	ファイル連携型/クローラー型(オプション)
検索結果ページの表示方法	自社サイト(API)
費用	要問い合わせ
特長	絞り込みと並べ替えの自由度 × 柔軟性圧倒的な高速性・処理能力とAIによる自動最適化ユーザーの離脱率・放棄率を低下させ、コンバージョンを最大化

多くのECサイトのサイト改善に成功している実績を持つサイト内検索ツールです。特にアパレル企業のECサイトへの導入事例が豊富な特徴があります。

データ処理の圧倒的な高速性・処理能力があるため、大規模・高負荷のサイトにも対応可能です。さらにAIが検索結果を自動最適化してくれるので、サイトの利便性を向上できるメリットがあります。

絞り込み機能・並べ替え機能の自由度が高く、柔軟なカスタマイズも実現可能です。ユーザーの離脱・放棄を防ぐことでCVを最大化できます。また、経験豊富なエンジニアがチューニングしているため、要望に合わせた拡張機能にも対応可能です。

Uni Search

(引用：unisearch.jp)

提供元	ユニバーサルナレッジ株式会社
検索タイプ	ファイル連携型
検索結果ページの表示方法	自社サイト
費用	要問い合わせ
特長	ECサイト検索特化機能ユーザーの購買履歴を追跡している同じ文字列を検索しても季節によって表示させるものを変えられる

20年に渡る検索エンジンの開発経験を活かして作られている、ECサイトに特化したサイト内検索ツールです。アパレルを筆頭に、家電・食品・日用品・中古品など、豊富なジャンルのECサイトにおいて売上を伸ばした実績があります。

AIによる自動学習最適化で、ECサイトの売上向上に貢献するのが特徴です。探しやすく買いやすい検索機能でサイト内検索の利用率を向上させ、売上獲得へと繋いでくれます。

検索から購入までのユーザー行動データを収集して自動学習するので、関連性の高い商品を上位表示することも可能です。ＣV売上獲得を実現して新規顧客を定着させ、リピーターにする流れを作り出します。

個別オンライン相談会をおこなっているため、価格などが気になる人は問い合わせてみるといいでしょう。

Advantage Search

(引用：search.appirits.com)

提供元	株式会社アピリッツ
検索タイプ	ファイル連携型/クローラー型（オプション）
検索結果ページの表示方法	自社サイト（API：JavaScriptタグ）
費用	初期費用300,000円（税別）～月額費用55,000円（税別）～
特長	様々な候補表示が可能なオートコンプリート機能検索キーワード毎の詳細分析、それを活かした最適化確度の高いユーザーへの催促機能こだわりの検索を実現する柔軟性

数百万点の商品を扱う大規模サイトでの導入実績を誇るサイト内検索ツールです。安定したインフラ技術が特徴で、迅速なイレギュラー対応も実現できます。管理画面から編集でき、不明点があればいつでも専任スタッフへ問い合わせ可能です。

AIの自動学習で検索キーワードごとに詳細分析をおこない、それを最適化しています。ページの流入数・カート投入率・CV率が把握できるため、需要のあるワードの見極めも可能です。

候補ワードを検索窓下部に自動表示する「オートコンプリート機能」は、フルカスタマイズできるため自由度が高く、商品画像でアイテムへ直接移動できます。ユーザーが直感的に操作できるような工夫も魅力です。

また、オプションでデザイン制作や改善提案などもおこなっているため、社内に技術者がいなくても比較的運用しやすいでしょう。

まとめ

サイト内検索ツールの選定時には、まずクローラー型とデータベース型のどちらのツールが自社サイトに最適なのかを見極めることが大切です。

自社サイト内のテキストを検索させたい場合は、企業サイトに特化したクローラー型が適しています。キーワードマッチングや絞り込みの質に着目しながら、ツール選定をおこないましょう。

膨大なデータベースの中から検索させたい場合は、ECサイトに特化したデータベース型を選択してください。さまざまな検索オプションの中から、自社の製品の特性にマッチしたものを選定し、CV獲得率の向上に役立てましょう。

サイト内検索を自社でどう活用するか、やりたいことを個別のサービスで実現できるか相談したいという方は一度、以下から無料相談も承っております。

これまでのサイト構築経験を元にお答えさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

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