どうしたらコーポレートサイトに集客できるのか?

企業サイトは人が集まらない?

どうしたらアクセス数が伸びるのか?それはWeb担当者共通の悩みです。その対策のためにWebサイトのリニューアル、SEO対策、情報更新がしやすいCMSの導入など、これまでも、いろいろな手を打ってきたと思います。それでも、目に見えて集客を増やすのは難しい。「企業サイトなんて人が集まらないもの」と半ば諦めつつ、次の施策に頭を悩ましているのが担当者の偽らざる心境ではないでしょうか。 Tired businessman sleeping in his office

 

少し視点を変えて考えてみましょう。あなたは、プライベートな情報収集で企業Webサイトにアクセスしたのはいつだったか思い出せるでしょうか。私はWebサイトのコンサルティングをしているので、毎日のように仕事で見ていますが、プライベートではあまり記憶にありません。

 

直近で思い出すのは、9月に新しいiPhone Xが発表された時、Appleのサイトにアクセスしたことです。手元にあるiPhone 6s Plusは3年も使っていたので、そろそろ買い替えようかと考えていました。発表を知ったのは、Facebookのタイムラインに流れてきたニュースサイトのレポート記事でした。友人が記事をシェアしていたのです。

 

それを読んで、いくつか関連するニュース記事を検索してチェックしました。どうやら、これまで1つだったiPhoneXが3種類のラインナップになって、画面が大きくなるのだと分かりました。iPhoneXの画面が大きければと常々考えていたので、購入してもいいかなと感じました。そこでAppleのサイトにアクセスしたのです。情報収集をした後のタイミングでした。

 

あなたも、アクセスした企業Webサイトを思い出せたなら、いつ、どんなタイミングで、どんな経路だったか?それを検証してみてください。私だけではなく、多くの人が企業サイトにアクセスするのは情報収集の最後の時なのです。新製品の情報も人気あるお店の情報も、企業発信の情報をどこから得るかといえば、それはSNSであり、元ネタとして共有されるのは、ニュースサイトや個人ブログ、まとめサイトなどに掲載された記事です。

 

企業サイトには、それらの記事の元となるプレスリリースや商品情報が掲載されています。そこにもSNSのシェアボタンが設置されていることでしょう。本来なら最も信頼できる企業発信の情報がSNSでシェアされてしかるべきです。しかしプレスリリースがSNSでシェアされているところを見たことはありません。

 

とはいえ、プレスリリースの情報が他のWebサイトに記事として掲載されたということは、その企業の広報担当者は正しく仕事をしていると言えます。企業の広報担当者は、プレスリリースが「メディア掲載」される数を目標としています。そこではメディアサイトはもちろんですが、テレビや新聞など接するユーザーの多いものほど価値が高いと言われます。

 

プレスリリースのメディア掲載が広報活動のゴールなのか?

 メディアで紹介されると認知が高まる、それは間違いありません。しかし、言うまでもなく、今はメディアを経由しなくても自社の持つメディア(ウェブ、メール、SNS)でユーザーとの直接対話は可能な時代です。プレスリリースを投げ続けて、取り上げられるのを待つよりも、見込あるユーザーに直接届けたほうが、はるかに効率的ではないでしょうか。既に、それができる時代になっているのです。


「メディアは人の注目を集めるのだから、目に触れる確率が高い」という意見は根強いです。でも、よく考えて欲しいのです。それは当たり前のことなのです。メディアは広告収入で成り立っているために、集客がなければ無くなってしまうのです。

「メディアは客観性があるから、人々の信頼を得やすい」という意見もあります。そうだとしたら、あなたの会社はそんなに信頼されていない。ということなのでしょうか。そんなことはありません。信頼する企業の商品だからこそ、多くの人に選ばれているのです。

どちらの意見も企業サイトに人が来ない理由にはなりません。結局のところ、企業Webサイトに人がこない理由は明確で、Webサイトに掲載されている情報が「退屈だから」なのです。メディアは存在意義をかけてユーザーの興味を惹くための様々な手を尽くします。だから企業からも積極的にユーザーを呼び込むようなプローチをしなければ、企業Webサイトには訪れません。情報もシェアされません。

なぜ企業Webサイトは退屈になるのか?私は、正しい情報を等しく伝えようとするプレスリリースの呪縛だと考えています。プレスリリースは万人に向けて作成されます。受け取った人が誤解がないように、でも過不足がないようにと情報を吟味されます。メディアの取材を誘発するために、ちょっと情報不足なくらいにしておきたい。だから出来上がる内容は事務的で退屈になります。メディアはそれをユーザーのニーズに合わせて加工しているのです。

企業サイトとメディアの違いは、同じ情報をどう加工しているか、という一点だけなのです。実際、ユーザーは、検索エンジンでもSNSでもクリックする時に、企業サイトかメディアサイトかなんてことを区別していません。「自分にとって有益な情報がありそうか?」がすべての判断基準です。ユーザーの興味をそそり、良い情報を得られるとおもえば、自然と集まります。「企業サイトだから人が集まらない」というのは思い込みに過ぎません。

 

これからの広報活動に求められることは何か?

広報活動の原点に立ち返ってみれば、メディア掲載は目的ではなく手段のはずです。企業は話題づくりをメディアに一任するのではなく、自社の届けたいお客様に向けて興味を惹く情報を発信する。それを受け取った人がシェアをして、ネットで話題が広がりになりメディアが取り上げるようになる。このような循環を作っていく取り組みが、これからの広報活動に求められることになるでしょう。

 

メディア側も企業発信の情報だけでなく、ユーザーの間で話題になっていることをネタとしてピックアップすることが増えています。企業がユーザーに向けて情報を発信し、話題を盛り上げることによって、メディアに掲載される格率もアップするのです。

 

石原 強 (Tsuyoshi Ishihara)

株式会社アーチャレス 代表取締役社長 / デジタルマーケティングディレクター Webの黎明期である1996年からこれまで20年以上、大手企業のWebサイト構築、運用を手がけ、ネット戦略立案から社内体制づくりを企業担当者とともに実践してきたデジタルマーケティングのエキスパート

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