Case

あしたのあるきかた
https://ashita-community.jp/

迷いを抱える障がいのある方が、安心して次の一歩を見つけられるコミュニティをゼロからつくる

既存サービスでは届かない層に、情報共有・相互支援の場をつくりたい

パーソルダイバース株式会社は、障がいのある方の就労支援を目的とした対外支援事業を幅広く展開しています。転職エージェントや就労移行支援など多彩なサービスを提供していますが、「今すぐ転職するつもりはないが将来のキャリアが不安」「職場に相談できる相手がいない」といった声に応える場が不足していました。

そこで、転職の前後を問わず障がいのある方を幅広くサポートする、新たなコミュニティ型サービスの構築をご依頼いただきました。利用者同士がつながり、転職成功者のリアルな経験から学べる場——サービスの設計から運用支援まで、一貫して担当しています。

 

サービス名・ブランド・ロゴをゼロから提案

プロジェクトの最初の仕事は、サービスそのものに名前と世界観を与えることでした。

ターゲットユーザーを分析すると、転職を目指す方だけでなく、今の職場でよりよく働きたい方、自分の経験を誰かのために役立てたい転職成功者まで、多様な状態と動機が見えてきました。これを踏まえ、ブランドのコアを「共感・つながり」と「安心・心理的安全性」に設定。否定されない、ここなら話せる——そんな空気感をサービス全体の基調としました。

サービス名は複数の候補を検討し、「あしたのあるきかた」 を提案・採用しました。不安を抱えながらも明日へ踏み出すことを応援する、という意味を柔らかく直感的に伝えられること、一人ひとりの歩みに寄り添う世界観と合致することが決め手です。

カラーはブルー系をメインに、イエローとオレンジを組み合わせた明るく前向きな配色を設計しました。ロゴは「あるく」ことを象徴する横断歩道をモチーフにしたマークと、判読しやすいロゴタイプを組み合わせた構成とし、どのような場面にも対応できるモノトーン版も合わせて制作しています。

WordPressとSaaSを組み合わせたサイト・コミュニティを構築する

ブランド設計をもとに、公開WebサイトとコミュニティをAWS環境上に構築しました。CMSにはWordPressを採用し、セキュリティ要件に配慮したサーバ設計のもと、パーソルダイバース様の社内ITチームと連携しながらセットアップを進めました。サイトのテンプレートは表示速度・SEO・アクセシビリティを考慮して開発しており、誰もが快適に利用できる品質を確保しています。

コミュニティはSaaSサービス「Commune」を活用して構築しました。Commune社と連携しながら、「あしたのあるきかた」のブランドに沿ったデザイン設計を担当しています。参加者の活動に応じて称号が変わるランク設計や、貢献度を可視化するバッジのデザインなど、コミュニティへの参加意欲を高める仕掛けも合わせて開発しました。

公開サイトとコミュニティを一体として構築し、盛り上げ続ける

公開サイトでは現在、キャリアや働き方に関するヒント記事を発信しています。コンテンツはコミュニティで積み上がる利用者のリアルな声や体験談を活かしながら幅を広げていく方針で、マンガなど多様な表現形式を取り入れ「情報を読みに来たくなるメディア」として育てていくことを見据えています。

コミュニティは会員登録制で、安心して一歩を踏み出せる場の文化づくりをパーソルダイバース様とともに継続的に進めています。運用を重ねる中で見えてきたのは、利用者の多くが「何を話せばいいかわからない」という状態からスタートするという実態でした。この気づきをもとに、投稿のハードルを下げるテンプレートの設置や、運営・ロールモデルが必ず最初にリアクションを返す仕組みなど、「読む→反応する→話す」と自然に参加が深まる設計へと磨き続けています。ユーザーが言語化しにくい迷いや不安を代弁する短編マンガの制作も、コミュニティの会話を温めるコンテンツとして取り組んでいます。

立ち上げから運用まで一貫して伴走しながら、「あしたのあるきかた」がすべての障がいのある方にとって、次の一歩を見つけられる場となるよう支援を続けています。

最初の提案依頼はWordPressによるサイト構築とSaaS画面開発でした。コミュニティ運営経験に基づく実践的なご提案を頂き、すぐにアーチャレス様に決めました。

その後もコミュニティ活性化に向けたUX向上など幅広くご提案頂き、当初標榜した形に近づきつつあります。今後もコミュニティ規模拡大に向けてどうぞ宜しくお願いします。

パーソルダイバース株式会社 人材SOL本部 甲斐 真子様