プロジェクトマネジメント

プロジェクトは始めるより終わらせることが難しい

Webビジネスの立ち上げやWebサイトリニューアルのプロジェクトにおいて、当たり前でありながらも最大の難関と言えるのが、「計画通りに完遂する」ことではないでしょうか。

発注企業と制作会社、どちらからも多くの人が関わり、多様なステークホルダーが存在するWebのプロジェクトでは、チームメンバーの共有がうまくいかなかったり、責任の所在が曖昧になったり、立ち上げ時には思いもよらなかったトラブルが発生したりとプロジェクトをスムーズに進めることはとても難しいことです。

しかし、スピードが勝敗を分けるWebビジネスの世界において、プロジェクトの遅れは致命傷になりかねません。さらにプロジェクトの失敗は、利益の損失、機会の損失はもちろん、企業の信頼を損失することにも繋がります。

プロジェクトを計画通りに終わらせてビジネス目標を達成するためには、適切なマネジメントが必要なのです。

プロジェクト・マネージャーに求められる力

プロジェクトマネジメントはプロジェクトマネージャーが中心となって行います。「マネジメント」という言葉からは「管理」をイメージしがちですが、プロジェクトマネージャーは、一回きりのプロジェクトを「成功に導く案内役」とでも言えるでしょう。

プロジェクト・マネージャーは、理性と感性の両方を大切にし、バランスをとることが重要になります。

当初に設定されたコストの範囲内で、定められた期日までに、要求された水準の成果物を納品するために理性的な判断が第一です。しかし、そのために決められたスケジュールを何が何でも遵守するということではなく、常にメンバーとのコミュニケーションを通して、状況を読み解き、必要に応じて柔軟な変化を加える感性的な判断も必要です。

プロフェッショナルなプロジェクト・マネジャーは、フレームワークやWebに関する専門知識を十分に備えていることももちろんですが、クライアントの矛盾した要望に直面したときに、最終的な成果達成のためにしっかりと「NO」を言えるような、先を見通す能力と交渉力を持ち合わせる必要があります。

プロジェクトマネジメントは「計画」が8割

プロジェクトマネジメントでは、プロジェクトの計画がとても重要です。プロジェクト実行する前に、なぜこのプロジェクトを実施するのか、何を達成しなければならないのか、納品物は何か、納品物にはどんな機能が必要なのか、といった点を、きちんと定めてメンバーに共有しておく必要があります。

さらに、実行段階でメンバーが行うべきことを事前にしっかり決めておきます。スケジュールがタイトな時こそ計画をおろそかにせず、しっかり時間を割くべきです。そのことがトラブルを未然に防ぐことができ、スケジュール内での実行が可能になるのです。

常に監視を怠らず「実行」「チェック」「調整」を繰り返す

計画プロセスが「頭で想像する段階」とすれば、実行プロセスは「手足を使って行動する段階」です。人的リソースなども投入され、具体的に「制作する」「実施する」という作業が発生します。プロジェクトのコストが大きくなるのもこの実行プロセスです。

そのため、実行段階では、作業が計画通りに進んでいるかどうか、あるいは計画通りに進めて大丈夫かどうかを常時監視していく必要があります。そして計画と差異が生じた際には、迅速かつ適切に調整していくことが必要になります。

プロジェクトにおいて、すべてが計画通りなることはほとんどありません。実行している間に追加作業が発生した場合などには、必要に応じて細かな計画プロセスを平行して実施することによって全体への影響を最小限にします。

プロジェクト計画策定

• プロジェクトスコープ/品質/リソース定義
• プロジェクトコスト/スケジュール算出
• プロジェクト計画書作成

プロジェクトマネジメント

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